仙台市中心部で開かれた第22回定禅寺ストリートジャズフェスティバル(実行委員会主催)は9日、閉幕した。東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願って開かれたフェスの人出は2日間で84万人(実行委発表)に達し、過去最多だった昨年の79万人を上回った。
青葉区の勾当台公園市民広場で午後6時から開かれたフィナーレには9組が出演し、ジャズやゴスペル、ソウルなどを披露。約3000人の聴衆が詰め掛け、多彩な音楽に酔いしれた。
太白区の会社員加藤広子さん(40)は仲間とゴスペルを披露し「会場と一体になって盛り上がることができてうれしい」と声を弾ませた。
実行委は人出が最多となった要因について、2日間とも好天に恵まれたことや、ステージ数が過去最多の48カ所となったことなどを挙げた。実行委メンバーで ピアニストの榊原光裕さん(55)は「音楽を通じて明日に踏み出そうというフェスの趣旨が、人々に共感してもらえたのではないか」と話した。
(河北新報)