CM関連の調査を行うCM総合研究所は18日、2016年度(16年4月~17年3月)の「企業別CM好感度ランキング」を発表。年度内に東京キー5局でCMを放送した全2208社のうち、au「三太郎」シリーズが大ヒットしている【KDDI】が3連覇を達成した。
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【一覧表】16年度企業別CM好感度ランキング 出演者も
【KDDI】は2015年1月にスタートした、松田翔太が桃太郎、桐谷健太が浦島太郎、濱田岳が金太郎を演じる「三太郎」シリーズを中心に57作品をオンエア。豪華で個性的なキャストに加え、今まで小さく映り込んでいた一寸法師(前野朋哉)が大きくなって登場。さらに、コミカルな掛け合いだけでなく、三太郎の子どもの頃の思い出を描くなど情緒的な要素も取り入れ、シリーズ展開のメリットを発揮して幅広い層からの支持獲得に成功した。
2位も3年連続で【ソフトバンク】。「SoftBank」では10年目を迎えた「白戸家」シリーズに弟役で佐藤健が加わり、春の学割訴求CMではジャスティン・ビーバーを起用してピコ太郎と共演するなど、驚きのキャスティングを展開。「ワイモバイル」のCMも桐谷美玲とふてニャンのPPAPダンスが話題となった。年間2位となったが、両社のコンビが3月度の調査で1位を奪取し、KDDIの12ヶ月間1位の完全制覇を阻止する勢いを見せた。
3位は2年連続で【日本コカ・コーラ】。山田孝之がさまざまな職業人を演じ分ける「ジョージア」や、菅田将暉がラップを披露する「ファンタ」などがヒットした。
そのほか、4位の【NTTドコモ】はロバートの秋山竜次がショップ店員を演じる「得ダネを追え!」シリーズの作品や、中条あやみと鳥のキャラクター「ポインコ兄弟」がさまざまなサービスを訴求するシリーズが好調で、前年度の9位から上昇。【アマゾンジャパン】は、『Amazonプライム』の犬と赤ちゃんの心温まるCMが高評価で、前年度の171位から大きくジャンプアップして初のトップ10入りを果たした。
【2016年度企業別CM好感度TOP10】
順位(前年) 企業名:代表銘柄名/代表作品名
1(1) KDDI:au/三太郎シリーズ 秋のトビラ・三太郎の出会い
2(2) ソフトバンク:Softbank/SUPER STUDENT 転校生
3(3) 日本コカ・コーラ:ジョージア/おつかれ、俺たち
4(9) NTTドコモ:NTT docomo/得ダネを追え!はじめてスマホ割
5(5) 花王:アタックシリーズ/30歳の挑戦
6(171) アマゾンジャパン:Amazonプライム/ライオン
7(6) 日清食品:カップヌードル/OBAKA’s大学 テラ幸子
8(4) サントリー食品インターナショナル:ボス/おまわりさん
9(7) P&G:ファブリーズ/布だったんだ
10(10) リクルート:タウンワーク/コーヒーショップ
【調査概要】
集計期間:2016年3月20日~2017年3月19日
調査対象:関東1都6県在住の一般モニター男女3000人の「月例CM好感度調査」の12ヶ月分より集計
2016年度のCM展開:全2208社(東京キー5局放送 ※CM総合研究所調べ)