Q: グーグルの検索ランキングは、
- Google広告(旧アドワーズ広告)
- Googleアナリティクス
などに影響を受けるのか?
A: どれをどう使っていても、何の影響もうけない。広告出稿金額によって順位が変わることはないし、Googleアナリティクスのデータを元に順位が調整されることもない。
こうしたことに関しては、グーグルはこれまで何度も同じように繰り返し言ってきている。にもかかわらず、この話題は今でも出てくる。
平成でずっとそうだったように、令和になっても広告出稿やその金額によってグーグル検索のランキングが影響を受けることはない。
グーグル検索の広報役として活動しているダニー・サリバン氏が、非難にも似たツイッターでの問い合わせに答える形で、この点をまた断言している。
私たちの検索結果は広告とは完全に分離されている。
(中略)
検索チームと広告チームも別々だ。すばらしい検索結果を提供することだけに検索チームは気にかけている。
Googleアナリティクスもグーグル検索とは別々だ。Googleアナリティクスを検索には使っていない。すべてのサイトがGoogleアナリティクスを利用しているわけでないのだから、意味がないだろう。Googleアナリティクスはアクセス解析ツールを代表するものではない。
リンク先ページでは、検索の掲載順位をグーグルは販売していないことが説明されている。
とはいうものの実際のところ、次のように言う人は常に存在する。
グーグルといっても、いち営利企業に過ぎないよね。その主要な収益源である検索連動広告に多くのお金を払う顧客のサイトを優遇しても不思議はない。
つまり、広告出稿の有無や広告費の多寡がグーグルの検索順位決定に影響していてもおかしくない。
そう思いたくなる気持ちはわかる(事実、そうした検索エンジンも存在するそうだ)。
だがよく考えてほしい。検索ユーザーが満足する検索結果を提供すれば、グーグル検索を利用するユーザーが増え、彼らはずっとグーグル検索を使い続けるだろう。そうすれば検索広告の収益は安定し、増え続けるはずだ。
逆に、お金をだしている広告主にとって都合のいいように検索結果を操作したとしたら、確かに一時的には収益が増えるかもしれない。しかし検索ユーザーからみるとどうなるだろうか。「自分の検索意図との関連性の高い検索結果」ではなく「お金で買われた検索結果」を見せるような検索サービスを、あなたは使い続けたいだろうか?
これがグーグルの根底にある思想だ。グーグルは長期的な視点でビジネスを考えている。短絡的な思考に基づいて収益を上げることばかりに意識を向けていたとしたら、現在のような超巨大企業になれたはずがない。
アルファベット傘下になったいまでも、少なくとも、そうした観点でグーグルを信用しているし、この点に関しては疑ってはいない。