2020年の流行色/トレンドカラーは”クラシックブルー”と”ヒューマンレッド”

毎年の流行色は、主に以下の2つの組織によって決められています。

  • PANTONE
  • JAFCA(日本流行色協会)

世界的な色見本帳ブランドであるPANTONEは、毎年12月に「カラー・オブ・ザ・イヤー」と称して、翌年のトレンドカラーを発表しています。アート、ファッション、美容、エンターテインメント業界、社会経済など、あらゆる領域のトレンドの綿密なリサーチのもとにトレンドカラーが選定されます。

一方のJAFCAは、毎年11月16日(いい色の日)に「今年の色、来年の色」を発表していました(※2019年より、12月2日発表となりました)。JAFCAが選ぶカラーは、ファッションなどの特定の分野に向けたものではなく、厳密に言えばその年を象徴する「テーマカラー」のようなものです。インターカラー(国際流行色委員会)の情報をもとに、各業界の専門家たちで構成される委員会によって選定されていました。なおこれは、年に2回JAFCAが「トレンドカラー」として発表している「JAFCAファッションカラー」とは別のものになります。

PANTONE:クラシックブルー(Classic Blue)

PANTONEは「クラシックブルー」を、2020年の流行色(カラー・オブ・ザ・イヤー2020)として発表しました。

テクノロジーの急速な進歩によって社会が変化する中、人々の「安定」に対する欲求を象徴する色であるとして、このクラシックブルーが2020年のトレンドカラーに選ばれました。

広大で無限に続く夜空を思い起こさせるブルーは、見る人に安心感や連帯感を与えてくれますね。

またPANTONEは、クラシックブルーを以下のようにも表現しています。

  • 集中力を高める色
  • レーザーのような明晰さをもたらす色
  • 思慮深く、回復力を培う色

クラシックブルーのカラーコードは以下のとおりです。

カラーコード:#014c86
RGB値:1, 76, 134
RGBA値:1, 76, 76, 1
HSV値:206, 99, 53

JAFCA:ヒューマンレッド(Human Red)

JAFCAが選んだ2020年のトレンドカラーは「ヒューマンレッド」です。JAFCAは、その年を象徴する社会のムードや人々の意識と関連付けて、トレンドカラーの選定を行なっています。

2020年のトレンドカラーにヒューマンレッドを選んだ背景として、以下の3つのキーワードを挙げています。

  • 【豊かな感情】
    デジタル化が加速する現在において、人間らしい豊かな感情を表す色。
  • 【未来を創る行動力】
    環境問題や社会問題に対して、新たな未来を創っていく人々の命の色。
  • 【スポーツそして高揚感】
    2020年の東京オリンピック開催に伴って、日本の国旗の色およびオリンピック時の人々の高揚感を表す色。

デジタル化が進む中で「人間らしさ」に注目し、人ならではの豊かな感情や創造力、身体の躍動感を象徴する色として、ヒューマンレッドが選ばれたことが分かります。

ヒューマンレッドのカラーコードは以下のとおりです。

カラーコード:#e50112
RGB値:229, 1, 18
RGBA値:229, 1, 1, 1
HSV値:4, 100, 90