スマートテレビとは

スマートテレビ(Smart TV)とは、従来のテレビにパソコンやインターネットの機能を加え、さらにそれを発展させたものです。スマートフォンが”賢い電話”とすれば、スマートテレビは”賢いテレビ”と言えるかもしれません。

2011年1月にラスベガスで開催された世界最大の家電ショー”International CES”でサムスン電子やLG電子がテレビの未来形として紹介したのをきっかけに一気にスマートテレビという言葉が広まりました。

特徴(1) オンデマンド放送やネット動画が見れる
スマートテレビの大きな特徴として、まず最初にあげられるのが放送コンテンツの拡充です。 テレビがインターネットに繋がることで、自宅にいながら映画やドラマなどがオンデマンドで視聴できたり、youtubeなどのネット動画もパソコンで見るのと同じようにストリーミングで楽しむことができます。

特徴(2) SNS機能でテレビのおもしろさが何倍にもUP!!
次の大きな特徴として、SNS機能があげられます。たとえば、サッカー観戦をしながら一緒に見ている全国のファンとリアルタイムにチャットで応援をしたり、今見ているドラマの感想を他の視聴者と共有したりといった具合です。 これまでのテレビは「お茶の間で一家団欒を楽しむだけ」のモノでしたが、スマートテレビではそれが「より多くのユーザーとのコミュニケーションツール」になると言えます。

特徴(3) アプリの追加で楽しさは無限大
スマートフォンにアプリが追加できるように、スマートテレビにもゲームなどのアプリが追加できます。 たとえば、カラオケアプリを追加すれば、居間にいながらにしてテレビの大画面でカラオケを楽しむことができるわけです。 このように、スマートテレビでは「居間という要素」と「通信機能という要素」を最大限に生かしたゲームやコンテンツが開発されることでしょう。
特徴(4) テレビ電話が楽しめる
テレビに通信機能が加わることによりテレビ電話という使い方も一般的になることが予想されます。 現在テレビ電話といえば、携帯電話などにテレビ機能を追加する「電話+テレビ」という形が一般的ですが、スマートテレビではこれが「テレビ+電話」となり、本当の意味でのテレビ電話が実現するかもしれません。

特徴(5) スマートフォンやタブレットPCとの連携
スマートフォンやタブレットPCとの連携も視野に入っているようです。たとえば、スマートフォンをテレビのリモコン代わりに使ったり、iPadで調べているページに関連した番組やコンテンツをスマートテレビで検索したりといった具合です。 逆に、居間のスマートテレビで検索した動画を、寝室にいながらスマートフォンやタブレット端末で視聴するといったことも可能になると言われています。

特徴(6) 家電と連携してIoT化の中心へ
スマートテレビは今後登場してくるであろうIoT家電と連携することにより、1980年代からの構想であるユビキタスを実現し家庭内におけるIoT化の中心的存在になることが期待されています。 たとえば、冷蔵庫の温度管理やクーラーの温度調節といったこともテレビの画面上で一元的に制御できるようになるかもしれません。 さらに、料理番組からダウンロードしたレシピを電子レンジに転送して調理メニューに加えたりといったことも検討されているようです。