AMラジオを展開する13社の放送事業者は、2月1日より順次、AMラジオ34局の運用を一定期間休止する。FM転換を見据えた実証実験で、AM停波による社会的影響を検証する。予定期間は最長で2025年1月31日まで。期間中は、FMラジオなどの代替手段が用意されている。対象事業者は民間で、NHKのAMラジオ放送は該当しない。
現在、総務省と民間AMラジオ放送事業者は、「民間放送事業者の経営基盤の強化」「効率的な放送事業の維持継続」「難聴・災害対策」などを目的に、FMへの転換・AM局の廃止に向けて準備を進めている。すでに、全国の民放AMラジオ44社が2028年秋までのFM転換をアナウンスしている(北海道放送・STVラジオ・ABS秋田放送除く)。
今回のAMラジオ運用休止は、休止の周知広報や問い合わせ窓口の設置、代替手段の用意等の条件を基に、一定期間AMラジオ放送を休止できるよう設置した総務省の特例措置。実証実験に参加する事業者は以下の通り。
休止を予定する民間AMラジオ放送事業者一覧 ※期間は予定
・アイビーシー岩手放送 2024年2月1日~2025年1月31日
・茨城放送 2024年2月1日~2024年7月31日
・新潟放送 2024年2月5日~2024年9月1日
・北陸放送 2024年8月1日~2025年1月31日
・福井放送 2024年2月5日~2024年8月4日
・東海ラジオ放送 2024年7月1日~2025年1月31日
・山口放送 2024年2月5日~2025年1月31日
・南海放送 2024年2月1日~2024年9月30日
・RKB毎日放送 2024年2月5日~2025年1月31日
・九州朝日放送 2024年2月5日~2025年1月31日
・長崎放送 2024年2月5日~2025年1月31日
・熊本放送 2024年2月5日~2025年1月31日
・南日本放送 2024年2月1日~2025年1月31日
2月1日からAMラジオの運用を休止しているのは「アイビーシー岩手放送」、「茨城放送」、「南海放送」、「南日本放送」の4社。2月5日からは「新潟放送」、「福井放送」、「山口放送」、「RKB毎日放送」、「九州朝日放送」、「長崎放送」、「熊本放送」がAMラジオの運用を休止する。
各事業者では、休止中の代替手段として、FMラジオ(周波数76.1~89.9MHz)、もしくはワイドFMラジオ(周波数90.0MHz~94.9MHz)などでの聴取を呼び掛けている。一部事業者ではradikoでも聴くことができる。詳細は、各AMラジオ放送事業者のWebサイトなどを参照のこと。
今後は、減ることはあっても、増えることはないだろうな。AMラジオは車でもほとんど聞かないので、生活には影響はないけどね。