インビジブル・ファミリー

日本語では「目に見えない家族」「疑似同居家族」と訳される。子育ても終わった2人暮らしの60代の夫婦で、普段はつつましく暮らしている のだが、何週かに1回、あるいは数か月に1回は高価な肉や果物、洋菓子などをたくさん買い込む。近くに住んでいる独立した息子たちや嫁いだ娘などが家族を 連れて、その2人暮らしの親の実家に戻ってくるのである。つまり、普段は2人だけの家庭だが、週末や結婚記念日、誕生日などには5、6人から10人ぐらい の家族となるのである。東京と大阪のように離れた大都市ではなく、自動車で1時間以内で行き来できる距離に住んでいるので、子供たちも気楽に実家に帰って くることができる。商店やスーパーにとっては、お盆や正月、ゴールデンウィーク、夏休みなどにおいて、そうしたインビジブル・ファミリーの夫婦に対して具 体的な提案を行えば、そこに商機が訪れることになる。